小児がん拠点病院について
概要
九州大学病院は令和5(2023)年1月31日付けで厚生労働省より「小児がん拠点病院」の再指定を受けました。
小児がん拠点病院は、全国7つの地域ブロック(北海道/東北/関東甲信越/東海北陸/近畿/中国・四国/九州・沖縄)に合計15施設あり、
当院は、九州・沖縄ブロックにおきまして唯一の指定病院です。
全国の小児がん拠点病院一覧(2023年4月現在)
ブロック名 | 県名 | 施設名 |
---|---|---|
北海道ブロック | 北海道 | 北海道大学病院 |
東北ブロック | 宮城県 | 東北大学病院 |
関東甲信越ブロック | 埼玉県 | 埼玉県立小児医療センター |
東京都 | 国立成育医療研究センター | |
東京都立小児総合医療センター | ||
神奈川県 | 神奈川県立こども医療センター | |
東海北陸 | 静岡県 | 静岡県立こども病院 |
愛知県 | 名古屋大学医学部附属病院 | |
三重県 | 三重大学医学部附属病院 | |
近畿 | 京都府 | 京都府立医科大学附属病院 |
京都大学医学部附属病院 | ||
大阪府 | 大阪市立総合医療センター | |
兵庫県立こども病院 | ||
兵庫県 | ||
中国・四国 | 広島県 | 広島大学病院 |
九州・沖縄 | 福岡県 | 九州大学病院 |
現状
小児がん診療について
化学療法、手術療法、放射線療法などの集学的医療を提供できる設備と人材がそろっており、診療科としても小児科、小児外科、放射線科だけでなく、さまざまな固形腫瘍の手術やこころのケアに対応可能な脳神経外科、整形外科、眼科、耳鼻科、皮膚科、泌尿器科、精神科、心療内科、小児歯科が小児がんに対応可能なスタッフをそろえています。
九州・沖縄地域小児がん医療提供体制について
九州・沖縄地域では、九州大学病院と小児がん連携病院のネットワークを構築し「九州・沖縄地域小児がん医療提供体制」を整備しています。
定期的な会議を開催し、地域における診療機能の向上、人材育成、相談支援の充実を目指し情報共有、意見交換を行っています。
また、近隣地域の小児がん拠点病院等とも広域的な連携・協力体制を整えています。
九州・沖縄地域小児がん連携病院について
令和1(2019)年11月に九州・沖縄ブロック内の小児がん連携病院を指定し、さらなる連携を進めています。
令和5年現在、当院と連携する小児がん連携病院は以下のとおりです。
県名 | 施設名 | |
---|---|---|
福岡県 | 九州がんセンター | |
産業医科大学病院 | ||
福岡大学病院 | ||
久留米大学病院 | ||
北九州市立八幡病院 | ||
佐賀県 | 佐賀大学医学部附属病院 | |
長崎県 | 長崎大学病院 | |
熊本県 | 熊本大学病院 | |
熊本医療センター | ||
大分県 | 大分大学医学部附属病院 | |
宮崎県 | 宮崎大学医学部附属病院 | |
鹿児島県 | 鹿児島大学病院 | |
沖縄県 | 琉球大学病院 | |
沖縄県立南部医療センター・こども医療センター |
九州・沖縄ブロック小児がん医療提供体制協議会事業のご紹介
今後の使命
- 九州大学病院小児がん拠点病院と連携病院(九州・沖縄地域小児がん医療提供体制)の連携強化及び小児がん医療従事者研修事業の充実を図る。
- 拠点病院としての、質の高い医療提供を担保するための、人員確保や設備の整備。既存の九州大学病院「がんセンター」との連携と、「小児医療センター」内に「小児がん拠点病院機能」の充実度を高める。
- 臨床研究の推進
難治例・再発例を集約化し、新規治療の開発を推進すること。
小児がんは希少のため、企業が小児に特化した薬剤開発を行わないので、難治再発例の集約により、公知申請や新規治療薬の導入の道を拓く。